ゲームと音楽のネタ帳

ゲーム、音楽に関することを書きます

『ENDER LILIES:Quietus of the Knights』 評価&感想 「終始暗い!でも、駆け抜けた先の光に救われた」

 Xbox版『ENDER LILIES:Quietus of the Knights』
の実績をコンプしたので、
感想を書きたいと思います。
 結論から申しますと、
探索系2DアクションRPG
いわゆるメトロヴァニア系が
好きなら迷わず買って良し
の出来だと思います。
 物語の舞台は、
世界がほぼ滅亡していて、
まともに生きている人間が
一人もいない世界。
 とある遺跡で目覚めた少女が、
黒衣の騎士と共に、
穢れてしまった
世界の真実を探すお話。
 ゲームシステムは、
メトロヴァニアそのものなので、
正直、新鮮味は全くないのです。
 しかし、ビジュアル面において、
開発者のセンスが素晴らしい。
 陰鬱ながらも美しい背景のグラフィック、
少女の息遣いが聞こえてきそうな
こだわりぬいて作り込まれた仕草は
本当に素晴らしいの一言。
 操作するキャラは少女ですが、
味方を召喚して攻撃するというのも、
手間がかかっていて見ごたえあり。
 少女が序盤では、
ヘッドスライディングで、
回避行動するというのも、
いちいち可愛くて和みます。
 まあプレイヤー側は
シビアな操作をしているので、
いっぱいいっぱいなのですが(笑)。
 音楽もピアノ主体で、
じわじわくるスルメ型ですが、
素晴らしい出来。
 本作は真エンディングを迎えるまで、
全く救いがないので、
暗いムードの曲ばかりですが、
これがとにかく
涙腺を緩めてたまらない。
 サントラが各種サブスクで
配信されてますので、
是非チェックしてみてください。
おすすめです。
 アクションゲームとしては、
ボスはもちろん強いですが、
雑魚敵もいやらしい。
 さらにシビアなジャンプアクションや、
いやらしいギミックも満載ですので、
プレイしていて
爽快感を感じることは少なく、
プレイヤーには、
「耐えて、耐えて、
最後に切り抜ける!」といった
忍耐の精神が要求されます。
 その為、あまりにも忍耐が無い人には、
厳しい部分はあるゲームです。
 ただ、メトロヴァニア系の中では
間違いなく難易度は低めですので、
入門用に最適です
(定価も安いですし)。
 ストーリーが単純明快ではなく、
収集物を集めて、
プレイヤー側に考察を求めているのは、
個人的にはまどろっこしいです。
ゲームをやっただけでは、
はっきりしない部分が多いので、
不明瞭な部分がない話の方がいい
という人には不向きかもしれません。
 さらに前述した通り、
精神的負荷のかかるアクションが
多いのも、結構きつい
(壁を飛び移っていくなど)。
 さらにネットの攻略記事を見ないと
わからないギミックもいやらしいです
(超わかりづらい隠し部屋など)。
 その辺りは、
少し気になるところではありますが、
私のゲーム人生の中で、
出会えて良かった
素晴らしい作品でした。
 本作の実績に関してですが、
周回プレイも必要なく、
取返しのつかない要素もほぼないので、
ゲームの核さえ味わえば自然と
実績コンプできるという作りも最高。
 だるい周回プレイさせるような実績を
付ける人たちは見習うべき姿勢です。
 いやー、本当に面白いゲームでした。

アニメなどの感想まとめ 2022/1/23

有田と週刊プロレス

 プロレス初心者をゲストに迎えて、
週刊プロレス」を題材に
プロレスから学ぶべき人生の教訓を伝授する
トークバラエティ番組。
 これの為だけに
アマプラに入ってもいいくらいの、
超面白い番組でした。
 私は子供の頃、
プロレスが超好きで、
格闘技とかも
かじったりしていた身でしたが、
ある頃から全く興味が
うせてしまっていました。
 そんな時、
この番組が面白いという話を、
どこかで見て、興味を持ち、
ハマりました(笑)。
この番組のお陰で、
プロレス熱が再燃し、
新日本プロレスの興行も
見に行ってしまう程。
 とにかく、
プロレスにまつわる人間ドラマが超面白く、
有田氏の深い知識と燃え盛る情熱による
解説はプロレス初心者にも超わかりやすい。
 地上波のバラエティとか、
見るだけ時間の無駄でしかない
ゴミ番組が多い中、
これこそ本物のバラエティ番組
だと思います。
 できればずっとシーズンが
続いてほしかった・・・。

劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>

 シティーハンターの冴羽獠といえば、
私くらいの年齢(というか少し上ですが)
におけるハードボイルドなヒーローの
代表格と言って間違いないでしょう。
 dアニメストアの配信から
外れるということで、
見てましたが、
あらゆる意味で安心の出来でした。
 基本的にリアルタイムの
シティハンターファン向けなのか、
漂うムードが終始、
昭和に近い平成のノリ。
 主題歌、挿入歌、声優、
全てにおいて可愛いは正義とか、
萌え(もう古いか?)とか、
無し。
 声優は全員大ベテランだろうから、
演技自体は超上手いが、
女性陣ははっきり言っちゃうと、
完全におばさん声。
 物語の鍵となる女子大生も、
全然きゃぴきゃぴしていなくて、
「これがシティハンターの味だな!」
と納得した次第でした。
 舞台は現代社会に上手くマッチさせて、
スマホやドローンを登場させていますが、
こうなると冴羽は何歳になるんですかね?(笑)
 もう自分の歳も考えたくないので、
考えない方が精神衛生上、
いいのでしょうが。
 総じて面白い作品でしたが、
女子大生と冴羽の
結びつきが弱い気がします
(シティハンターと言えば、
美女依頼人とのロマンスでしょ)。
 さらに敵がこじんまりとした
ドローンというのは、
ちょっとスケールが
小さいかなと思いました。
 結局、本作の一番のハイライトは、
エンディングで流れる「Get Wild
というのも想像通り。
 それにしても、
Get Wild」は本当にすげー曲だよなと
再認識させられる作品でした。
むしろこの曲は化け物です。
そう、だから小室は化け物。
そんな感じで締めたいと思います。

アニメ感想まとめ 2022/1/8

「Deep Insanity THE LOST CHILD」

 タイトルから意味ありげかつ、中二病全開。
その理由は、OPにスクエニのロゴが出てきて納得。
調べてみたらメディア・ミックス作品で、
時系列は漫画→アニメ→ゲームなんだそうで。
バイオハザードチックな退廃的な世界観で、
銃と剣が得物なサイバーパンクと言えば、
好きな人は相当好きそう。
 ビジュアルも含めて、
主人公の印象が薄いのは難点ですが、
個人的には好みのタイプの作品。
 中盤まで曲者揃いの小隊メンバーと、
絆を深める展開ですが、
後半から銀髪のハーフエルフや、
青髪の少女メイドがヒロインで、
有名な某作品のような展開に変化します。
何故、同一人物が二人いて、
同じ時間軸で生きているのか、
そもそもラスボスってどういう存在なのかとか、
味方が使っている武器の仕組みとか意味不明など、
色々疑問があるのですが、
それは漫画を読んで、
ゲームもやってくださいって話なのでしょうか?
そうはいっても、漫画はともかく、
話の続きはソシャゲをやってくださいというのは、
控えめに言ってクソだと思います(笑)。
百歩譲って、スマホゲームとして出すなら、
買い切りのアドベンチャーゲームとかでしょうよ・・・。
 それにしてもタイトルがめっちゃ覚えづらくて、
恐らく来月には忘れてそう。
ていうか現在もこのアニメは、
タイトル何だっけ状態なのですが(笑)。
余計なお世話ですが、
もう少しキャッチーなネーミングをしないと、
コンテンツそのものが流行らないでしょうね。

「SELECTION PROJECT」

 詳しく知らなかったのだが、
どうやらKADOKAWAラブライブと思っていいらしい。
特筆すべきはアイドルアニメに重要な楽曲がかなり魅力的。
私はさっそく作中のアイドルグループ(9-tie)を、
音楽サブスク上でフォローしました。
ラブライブ楽曲と同じく、
かなりジャンルの幅が大きいですが、
そちらに比べるとかなりオシャレ系の楽曲が多いです。
こういうのなんていうのかな?渋谷系
この手のジャンルはあまり詳しくないので、
説明できなくて申し訳ない。
ロック系の楽曲も非常にクールでびびりました。
 キャラはわりとテンプレ的ですが、
みんないい子で好感度高いです。
終盤に一回、DIYな展開になるので、
ラブライブ好きが見ても面白いのではないでしょうか?
 9人が固い絆で結ばれる過程は微笑ましく、
見終えてかなり爽快感のある良作アニメでした。
最初はラブライブの、
劣化クローンか何かと思っていた自分を恥じましたね(笑)。

最果てのパラディン

 アンデッドに育てられた少年が聖騎士となって、
人助けをしたりする作品。
この世界観と設定で、
主人公を異世界から転生させる理由をあまり見当たらないのだが、
それは今度こそ、
人生を悔いなくやり直すという生き様の表れなのか。
育ての親との別れのシーンは中々泣けました。
 ラノベではあるものの、
流行りのハーレム無双モノとは、
一線を画したい気持ちがあるのか、
1期では甘いラブロマンスは一切なし。
しかも、仲間になるエルフは男というのがすごいですね(笑)。
いやいや、仲間になるエルフに野郎なんてありえないだろ!
って多くの人はつっこむはずですよ、これ。
作中で一番印象に残ったシーンが、
その野郎エルフとの友情を確かめる場面というのがすごい。
男同士の友情に、
フォーカスをあてるラノベなんて、
ほぼないでしょうから希少だと思います。
わりと光るものはある作品でした。

「やくならマグカップも」

 岐阜県多治見市を舞台にした陶芸をする女子高生アニメ。
各話終わるごとに、
出演声優による多治見市の紹介映像が入ることからわかる通り、
最近よく見る田舎の魅力を、
強烈にプッシュしてくるタイプの作品です。
 総じてつまらなくはないのだが、
なぜか夢中になれず。

理由はとりあえず箇条書きにしてみました。
(1)絵柄があまり好みではない
(2)陶芸そのものにあまり興味はもてなかった
 (もちろん文化自体はすごいとは思う)
(3)シリアスな場面は結局、
 やってることは全部同じ
 (最初から最後まで肉親に対する劣等感)
(4)多治見推しが強すぎて、
 視聴者を楽しませることより、
 町おこしが最優先事項になってるのでは?
 とどうしても感じてしまう

 こんな感じでしょうか。
 アニメ自体のクオリティは低くないとは思うので、
日常系が好きな人は、
とりあえずチェックしてみてはどうでしょうか。

「うまよん」

 ウマ娘デフォルメキャラによるショートアニメ。
めちゃくちゃ面白いですね(笑)。
一癖も二癖もあるキャラの生かし方が上手く、
声優さんの演技も素晴らしいです。
ショートアニメでボリュームこそ物足りないですが、
ウマ娘というコンテンツが、
どれくらいすごいものか思い知らせてくれます。
ラーメンの天地返し、牛丼ネタ、
ゲームに比べると超付き合いの良いタイシンとかが、
見どころだと思います。
 それにしても、
逃げ切りシスターズの持ち歌
(逃げ切りっ!Fallin' Love)が中毒性強すぎる(笑)。
早くフルサイズを配信して欲しいところです。

アニメ感想まとめ 2021/12/28

  • 「吸血鬼すぐ死ぬ」

 スペランカーの主人公みたいに
貧弱ですぐ死ぬ吸血鬼と、
その彼と何故か組むことになってしまう
ヴァンパイアハンター
二人を主役としたギャグ作品。
 絵柄を含めて、
独特のセンスを醸し出しているが、
それはチャンピオンの漫画が原作ということで納得。
 もうそれ吸血鬼じゃなくていいんじゃない?(笑)
っていう感じの、
変態をガンガン出して笑いを取る手法ですが、
ほとんど滑っていないのは
ギャグ作品として素晴らしい。
 皆様もご承知の通りですが、
下ネタで滑るってこの世の地獄なのですが、
それを回避しているだけでも、
原作者の底力と才能の豊かさを感じますね。
 ギャグ漫画は絶対数を考えれば、
昔から希少な存在ですが、
その中で、
自分と相性の良いものに出会えることは少ないです。
本作はその少ない内の一つとして私の心に刻まれました。
 お約束である女の子との甘いロマンスとかなくて、
時流に逆らっているのも最高。

  • 「進化の実〜知らないうちに勝ち組人生〜」

 だめだめな主人公が異世界で、
進化の実を食ってチート化するお話。
もちろん、
美少女を侍らすハーレム展開も待ってます。
 はっきり言ってお話としては薄っぺらい。
敵側の魔族にも深い事情があるって部分だけが、
物語に多少の深みをもたせてはいますが・・・。
 まあこの手の作品に
そんなことを言うのは野暮でしょう。
頭からっぽにして楽しむ
おバカなハーレムものとしては、
ありだと思います。

  • 「見える子ちゃん」

 この世ならざる者が見える
黒髪ロング美少女が色々な出会いをする話。
序盤はコメディ寄りですが、終盤になると、
力を生かして立ち回り、除霊ものに近い感じに変化します。
ぬーべーみたいに直接退治はしないが、
 色々な出会いを経て、
主人公がちょっぴり成長する様は、
まるで自分の子供を見守っているような感覚を得ます。
 話ももちろん面白いですが、
主人公のみこちゃんが本当に可愛いですね。
 愛想があまり無いスレンダー系黒髪ロング美少女というのは、
まあゲームやアニメやらで超王道、
というかテンプレな感じですが、
いいものはいいです。
 友達二人との絡みも
いわゆる尊いというやつで微笑ましいです。
そのうち原作もチェックしてみたいですね。

  • 「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」

 勇者パーティにいた主人公は、
仲間から嫉妬され、追放。
その後、辺境でスローライフしていく内に
陰謀に巻き込まれていくお話。
 序盤は超スローライフしますが、
終盤にかけて妹との再会などの
シリアスな場面の緩急が上手いですね。
 特筆すべきは
金髪巨乳ヒロインであるリットと主人公の超絶ラブラブっぷり。
視聴者の脳を溶かすのではないかというほどの
スウィーティなラブシーンが
連発されるので、非常に赤面ものです。
 もうリットには
本当に幸せになってほしいと願うばかりですが、
再会した妹もハードな宿命を背負った
悲劇のヒロインで、
こちらも幸せになってほしいし、
もう目が離せない。

  • 「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」

 最近のラノベらしい超ストレートというか、
タイトルそのまんまのお話です。
感情を殺して組織の道具として生きてきた暗殺者が、
異世界に転生して道具ではない生き方を模索していく。
 異世界に転生する条件として、
世界に破滅をもたらす
勇者の抹殺を女神から依頼されるという、
いわゆるアンチヒーロー/ダークヒーローもの。
 メインヒロイン以外は、
全て勇者を抹殺する為の道具として、
味方に引き込んでいくというクールでスカした主人公に、
好みがわかれそう。
 ただ、なんとなく女の子がハーレムに加わっていくというのは、
違和感に感じる人は多いと思いますので、
その辺りの説得力のかさましにはいいかと。
 OPから徹頭徹尾、
ハードボイルドと中二病を表現する為に、
全力を尽くしているのは非常に好感触。
個人的には気に入りました。
あと、たまにしか出ませんが、
田村ゆかりさんの演技が最高。

 無職のヒキニートだった主人公が非業の死をとげ、
異世界へ転生。
魔法の才をもって
異世界で人生をやりなおすというお話。
 これだけ聞くと
実に作者の都合のよいハーレム無双モノなのでは?
と思ってしまいますが、
結構、ドロドロした展開が多いので驚きました。
 女好きでクズな父親を筆頭に、
やることしか考えていない淫乱エルフ、
呼吸するようにメイドに手を出す貴族とか、
とにかく生々しいシーンを連発。
もちろん、がっつり絵にはしていませんが、
濡れ場も超多いです。
 さらに、
主人公も師匠である女魔法使いのパンツをご神体として、
箱にしまうほどの変態です。
 この人、
ヒロインの入浴シーンも毎回のようにのぞくので、
まるで昭和のラブコメ漫画の主人公みたいでした。
基本的には、
清廉潔白な人物が好まれる主人公の性格設定とは真逆で、
まあそこは作者の狙い通りなんでしょうね。
 主人公がヒキニートになった原因も、
実は正義感が強かったからで、変態ではあるものの、
悪人ではないところは良い感じに描けています。
 最初の内はわりとまったりしていますが、
主人公が他の大陸に転移してからが本番で、
ここからは冒険してる感が強くなって面白くなります。
ファンタジーRPGが好きなら気に入る作品ではないかと。
是非、3期を希望したい。

  • 「月とライカと吸血姫」

 宇宙飛行士になって月を目指す
少年少女のお話というわけで、
まことにラノベっぽくない題材ですが、
ラノベなんですね。
主人公の祖国のモチーフも
ロシアというのもラノベとしては珍しい。
 林原めぐみさん演じるイリナがツンデレで可愛らしく、
主人公も爽やかかつ、
熱血漢で好感がもてる人物。
 クライマックスは
映画的手法を取り入れている感じで、
ラノベアニメを見ているはずなのに、
SF悲恋ムービーを見ているような感覚に
とらわれるのは新鮮でした。
 私は願う。
ロケットが
人殺しの道具ではない未来がくればいいのに、と。
それが叶わない願いだとしても・・・だ。

アニメ感想まとめ 2021/12/20

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術

 2期まで見ました。
引きこもりのベテランネットゲーマーが、
異世界にチート能力をもった魔王として召喚され、
何故か人助けをしてしまうお話。
主人公はコミュ障なので、常に尊大な魔王トークをしているのがポイント。
まあ漫画とかでたまにある主人公が本当の自分を偽って、
周りに演技をしたまま、成功していくタイプのお話ですね。
最近では、このタイプは結構珍しいのではないでしょうか?
巨乳エルフ、貧乳猫耳、ムチムチでけしからんシスター、
肉食な女領主、ロリ魔王、メガネ女騎士、メイド美少女ロボ、
男だと思っていたら実は女だったなど、
あらやる古典期なツボをついたキャラ設定は、
ファンタジーものが好きなら楽しめると思います。
あと、深夜アニメらしく、やたらエロいシーンが出てきますので、
間違っても家族とかといっしょに見ない方がいいでしょう。
コメディとシリアスのバランスが良く、
主人公はチート能力持ちではあるものの、
しっかり苦戦させて、バトルにメリハリをもたしているので、
個人的には好みのタイプの作品でした。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

 1期まで見ました。
 ダンまちという略称で有名なラノベ作品。
ゲーム化もされていますので、知っている人は多いでしょう。
すごくまじめで純情な主人公ですが、
祖父の言ったことを真に受けて、
ダンジョンで素敵な出会いを求める為に、
冒険者になるというお話です。
チート並みの成長速度こそあるものの、
しっかり努力して、打ちのめされても立ち上がる主人公は
少年漫画的な熱量をもって迫ります。
また、ダンジョン攻略にあたって出会う素敵な仲間たちとの交流は、
心温まるものがあります。
特筆したいのは、リリルカというキャラクター。
この子が仲間になるまでのエピソードは年甲斐もなく、
泣いてしまいそうになりました。
アニメでは内田真礼さんが演じていて、
超絶可愛いキャラになってますね。
見た目はどちらかというとロリ系なので、
それほど好みではないのですが、
やはりあの愛嬌には痺れてしまいます。
知名度のある作品なだけあって、
かなり面白い作品でした。

アニメ感想まとめ 2021/12/18

せっかくなので、最近見たアニメの感想をまとめました。

※★をつけたのは個人的にはおすすめ出来る作品

 

★魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜

生まれ変わった魔王様が、

自分の子孫たちが集まる学校に通うお話。

イケメン魔王が次々と可愛い女の子を手籠めにしていく話なのかと

思っていました。

しかし、見終えて、そんな浅はかな念を抱いていた私は、

両ひざをついて反省することになりました。

実はやたらいいお話が多いことにびっくり。

暴虐な魔王様かと思っていたら、

転生した先での両親を超大事にしたり

(母親のピンチに駆けつける魔王様がかっこよすぎて泣いた)、

お抱えのファンクラブが何故か応援歌で、

魔王様にエールを贈ったりする胸アツ展開を見た瞬間に、

本作に対する印象はガラリと変わりました。

終盤は少し駆け足気味な展開になるのは残念ですが、

ただの無双アニメとバッサリできない不思議な魅力と、

謎の説得力は最高でした。

ツイッターで、私が書いた、このアニメに対する感想にだけ、

いいねが来たということからもわかりますが、

強烈なファンが存在するのも納得の作品。

 

僕は友達が少ない

友達が全くいない残念系な少年少女が集まった部活で、

繰り広げられる人間模様が面白い。

とにかく登場人物のほぼ全員が残念で、口が悪い。

特に初期の夜空のイカレッぷりには特筆すべきものがあり、

その清楚そうな見た目にそぐわない言動と行動には笑えます。

更に、全てにおいて完璧なのに、

あまりに性格が残念過ぎる星奈がヒロインとして最強。

ある意味、

金髪巨乳系ヒロインの一つの頂点が彼女なのかもしれません。

作中でもヒロイン力という意味では、

夜空を完全に食ってしまっていますしね。

夜空もいいキャラなのですが、

作中でビジュアルが変わってしまったのは、

個人的には残念。

あとは、2期になるとシリアス成分多めになるので、

最大の特徴である残念ギャグ要素が薄くなってしまうのが難点。

まあトータルで見てよい作品ではあると思います。

 

エロマンガ先生

俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の原作者による妹コメディ。

ラノベ作家が主人公なので、

一般人にはちょっと感情移入しにくいものはあるが、

妹コメディとしての安定感は流石の出来。

桐乃が暴力的過ぎて反省したのかはしらないが、

今回の妹は少しおとなしめな感じの暴力系(?)で、

微笑ましい。

他の二人のヒロインがあまりにもちょろ過ぎる為、

首をひねってしまう部分があるが、

とりあえず妹モノが好きならおすすめ。

 

俺の妹がこんなに可愛いわけがない

ゲーム化もされているので、ラノベアニメでかなり有名な作品。

疎遠になっていた妹と兄がエロゲーで絆を取り戻すお話。

声優陣も豪華かつ、黒猫やあやせといったヒロインも魅力的なので、

ブコメとして高く評価できる作品です。

ただ、あれだけ好き勝手にやっておきながら、

結局は現実的な結末に落ち着くので、

最後まで見るとモヤモヤ感を残すのが難点。

フィクションの娯楽作品に、

こんな大人で常識的な結末を用意されてもねえ・・・。 

 

中二病でも恋がしたい!

中二病の少年と、現在進行形で中二病の少女の恋物語

京アニ製なので、出来が良い。

女の子は複数出ますが、

主人公はメインヒロイン以外にはほぼ見向きもしないので、

アンチハーレム作品と言えますね。

恐らく、音楽やらゲームといった創作物に触れていた人なら

大体の人は中二病を経験していると思います。

そんな黒光りする甘酸っぱい思い出を味わえる良い作品でした。

 

★ 彼女、お借りします

一応、漫画を買ってしまうほどハマった。

彼女にふられた冴えない主人公が、

お金で彼女をレンタルして、本物の恋を目指す物語。

とにかく、メインヒロインの水原が魅力的で、

主人公よりも水原の方がずっとイケメンなのが笑えますね。

序盤の頃は主人公がクズにもほどがあるので、

嫌悪感を抱く人の方が多いと思いますが、

1期の終わりの頃にようやくまともな感じになります。

それにしても原作者は絵が超上手いですね。

今まで見たラブコメ漫画の中でトップクラスに、

キャラが可愛いと思います。

主人公が大学生なので、下ネタは多いですが、

ブコメ好きなら楽しめるかと思います。

 

Re:ゼロから始める異世界生活

大人気ラノベ作品。超有名なので、

見てみたのですが、めちゃくちゃ、

ハードなダークファンタジーで気がめいりました。

はっきり言って鬱展開のデパートです。

怖いもの見たさでどんどん先を見てしまう中毒性は、

アニメ作品の中で上位に位置します。

主人公を含めた味方陣営が無残にも惨殺されるシーンが多く、

その後に光が見えてくる展開なので、

中盤まで我慢が必要ですが、

最後まで見終えた時の達成感と爽快感は見事の一言です。

貴重なダークファンタジーものとして高く評価できますので、

ラノベだからと敬遠している人は是非チェックして欲しいです。

 

異世界はスマートフォンとともに。

異世界に転生した主人公がスマホを使って、

無双して、ハーレムを築く話です。

主人公に頑張って感情移入して、

可愛い女の子にちやほやされる感覚を味わうには良い作品だと思います。

深いお話は皆無なので、

作家の妄想炸裂をギャグとして

許容できる心の広い人にだけおすすめしておきます。

個人的には嫌いじゃないんだけどね・・・。

 

★たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語

ラストダンジョン前に住んでる最弱の少年が、

都会に出て最強になるお話。癖が強い登場人物にでるアクの強さが、

なんとも良い味わいを醸し出している。

ラスダンに目をつける感性は素晴らしいと思います。

 

俺だけ入れる隠しダンジョン

隠しダンジョンに入って、こっそり強くなって、

下剋上して、モテモテになるお話。

異世界はスマートフォンとともに。」ほど、

薄っぺらくないものの、

胸やけするほどのハーレム展開は、

お堅い人は間違いなく拒絶反応を起こすでしょう(笑)。

こちらもギャグとして楽しむのが正解。

 

★くまクマ熊ベアー

超冷めた感じの少女が、

くそださい装備を使って人助けをし、

自分の大切な場所を築くお話。

タイトルとビジュアルで色物に見えるかもしれませんが、

超ハートフルで優しいお話にびっくりすると思います。

子供好きかつ世話好きで、ひねくれているようで、

実は曲がったことが嫌いな主人公は好感がもてますね。

基本的には無双ものなので、

バトルを楽しみたい人には不向きですが、

心温まるお話を探しているならおすすめできます。

 

この素晴らしい世界に祝福を!

異世界もので最も有名な作品の一つでしょう。

クズで卑怯な主人公、酒ばかり飲む駄目な女神様、

爆裂魔法一回でお荷物になる魔法使い、

いたぶられると興奮するドMな変態壁役の女騎士と、

キャラが立ちまくったパーティが魅力的。

辛気臭い展開をほぼ排除して、

ここまで笑える展開を連射するのは純粋にすごいですね。

大ヒットしたのも納得しました。

 

はたらく魔王さま!

たまにある魔王を主人公とした作品。

バーガーショップでバイトから正社員を目指す魔王が、

なんでこんなにもかっこいいのだろうか(笑)。

日笠陽子さん演じる、

ツンツンした女勇者キャラが可愛いので、

その手のキャラが好きなら一見の価値あり。

ギャグあり、シリアスありで、

娯楽作品としての完成度は高いですね。

来年の7月に2期が放送されるみたいなので、楽しみです。

というかなんで今まで2期がなかったんだ?

 

魔法科高校の劣等生

魔法が実用化された世界で繰り広げられる魔法バトルものです。

主人公の方の兄はFPSの主人公にできそうな暗くて重いバックボーンがあります。

学園ものかと思ったら、

世界中から思惑をぶつけられるスケールのでかさはすごい。

女の子も複数出ますが、ハーレムになるどころか、

主人公はほぼ妹にしか感情を動かしません。

そんなわけで、Wikiにも書いてありますが、

ラノベではなく、ジュブナイルとして楽しめると思います。

見た目以上に硬派でかつハードボイルドな作風で、

好感がもてました。

 

★精霊幻想記

よくある異世界転生もの。

貴族に差別されながらも、

実力で下剋上するという展開もよくある話ですが、

世界を旅してる感はすごくいいですね。

主人公はほぼバトルでは苦戦しないので、

無双ものが嫌いな人はダメかもしれません。

各地に現地妻を作る展開は、

イースのアドルっぽくて個人的には面白いんですが(笑)。

八男って、それはないでしょう!

最大の魅力はデーモン閣下によるメタメタしい主題歌!

といったらかわいそうなので、

内容の方はまあよくある異世界転生モノです。

貧乏貴族の八男に生まれた主人公がとんとん拍子で、

出世していくサクセスストーリーで、

ほぼ無双ものです。

それでも後半になると兄との確執や、

貴族間のしがらみを描いているので、

中々楽しめました。

ヒロインの3人がついでというか、

おまけでくっついてくるような感じなので、

どうも思い入れが薄いのが難点。

特に正妻はせっかく貴重な金髪美少女シスターなのだから、

もう少しキャラを立たせてもよかったのではないかと。

いくら政略結婚とはいえ、

主人公との結びつきが弱い気がする。

そんなこと思っているのは私だけですかね・・・。

もしかしたら原作だともっと掘り下げてるのかもしれません。

 

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。

勇者になる直前で、魔王が倒されてしまい、

しぶしぶ家電量販店に就職した主人公が、

魔王の娘と交流するお話。スレンダー系もいるが、

ムチムチな感じのキャラが多くていいですね。

コメディものとしても面白いですが、

勇者とは何なのか?魔王を倒すことだけが勇者なのか?

そういった問いに答える意外にも深いテーマを扱っているのには、

びっくりしました。ローソンが作中に登場してますので、

からあげクンを愛してやまない諸兄にもおすすめ。 

 

★ありふれた職業で世界最強

異世界にいっても無能の烙印を押された主人公が、
奈落の底に落ちて、気弱系からオラオラ系に変身するお話。

邪魔するものは全て殺すといった価値観を得た主人公が、

過去に蔑まれていたクラスメイトと再会するシーンなんて鳥肌もの。

主人公のタイプは、よくある正義漢ではなく、

アンチヒーロー/ダークヒーロー系で、

銃器をスタイリッシュにぶちかますアクションはかっこいい。

多感な時期にDevil May Cryといったガンアクションに

触発された皆様は是非チェックしてもらいたい作品。

そこの貴方、神殺しって、ワード、最高にわくわくしないか?

 

★俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している

ろくでもない脳内選択肢に従わなければならない主人公が、

学園内で変態扱いされながらも、

その呪いを解くために奮闘するお話。

とにかくギャグシーンが多めでテンポが良く、

非常に濃いキャラが多く登場するので面白いです。色物と思いきや、

実は「愛」をテーマにした深い作品だったりします(笑)。

空戦魔導士候補生の教官

主人公が落ちこぼれ小隊の教官になる展開は、

ラノベではわりと珍しく、スポ根ものに近いイメージ。

とぼけた感じで、

ひょうひょうとした主人公も珍しいタイプではありますが、

その下につく生徒たちもいいキャラしてますね。

特に超ナルシストなリコは喋るだけで面白いです。

主人公の隠し事を知りたいので、その内、原作も読んでみたいですね。

★彼女がフラグをおられたら

あまり深く言うとネタバレになってしまうので、

簡単に言うと「ラノベ界のマトリックス」ですかね。

ハイテンションなギャグシーンや、

女の子が大量発生するハーレム展開は、

ラノベの王道といった感じですが、

伏線を回収していく後半の怒涛の展開を見ると、

ラノベよりさらにもう一歩踏み込んだ感じの、

ギャルゲーテイストと呼べる作品ですね。

アニメだと説明不足な部分が多いのはきついですが、

原作ファンとしては、

映像化されたのは感慨深かったです。

落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)

タイトルそのまんまです。

主人公はツンデレ赤髪巨乳であるステラと速攻にくっつき、

それ以外目には入らなくなる盲目ぶり。

後半、主人公はとある事情でめったうちにされますが、

ステラとの絆の深さで復活し、

壁を超える展開には心が打たれました。

こういう描写はハーレムものではできないので、

この作品ならではの魅力ではないでしょうか。

ハーレムではなく、一途な主人公を見たい!

という人にはおすすめできる作品だと思います。

『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』感想

世界一のメタル大国であるフィンランドを舞台にした、ヘヴィ・メタル・コメディ映画が、『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』。今回、ようやく視聴したので、軽く感想を書こうかと思います。あ、ちなみに、音楽を担当しているのは、STRATOVARIUSのラウリ・ポラー(B)だそうです。

一回もライブをしたことがない曲者揃いのデスメタル・バンドが、ノルウェーの大規模メタル・フェスの出演を目指すというお話です。恐らく、こういう紹介だと、本当にいわゆるメタラーしか見ようと思わないキワモノ映画という扱いを受けますが(笑)

最近、私は気付いたのですが、自分ってそんなにメタラーじゃないのかもって思ってます。最近、聴いたIron Maidenの新譜なんて、正直、一回聴いて時間を損したとか思いましたし、未だにBlack Sabbathとか、偉大だとは思うけど、音楽的にはそんなに最高とは思わない的な、まあ他の正統派メタラーさんから殴られそうな失礼なことを考えたりしてます(笑)。

しかし、この作品を見て、やはり、メタルはネタになるな、メタルって最高だなとは思いました(笑)。私のような知識の浅いメタラーも楽しめますし、ユーモアが通じる人なら十分に笑える作品だと思います。

メタラーにはお馴染みなネタを連射するので、テンポが良いです。北欧メタルファンにはお馴染みなヴァイキングが登場するシーン(?)とか、思わず、拳を握って天に突き上げ、ヴァルハラに至ってしまいそうになる展開がてんこ盛りで、そうそう、メタルってこうだよな!わかってるじゃん!(笑)って心の中で、思わず相槌を打ってしまいます。こういうのは、本当にメタル愛が伝わってきて楽しくなりますね。

フィンランド映画史上最大規模の費用がかかっている!なんていう話ですが、普通に低予算だと思います(笑)。しかし、チープとまではいかないし、安っぽい感じが逆に生々しいというか、リアルというか、笑えるというか。素朴な感じが出て、味わい深いです。

また、これは他の方も話題にしていたのですが、メタル大国であるフィンランドでさえ、長髪は「ホモ」、ブラックメタル特有のコープス・ペイントは「タヌキ野郎」と、主人公をはじめとするバンドメンバーが、村のヤンキーから罵られることに軽く衝撃を受けました。

おまけに主人公たちが、魂込めて(?)考えたバンド名があるのですが、それを聞いたライバル的存在の人物が、「そりゃモテないわけだ」的なことを言うので、心にグサっときました(笑)。確かに不特定多数の女の子に、「自分、メタルが好きなのですが、どう思われますか?」なんて言ったら実験としてどうなるか?なんて、これはもうやる前から、結果がわかりますからね・・・。

日本で市場の小さいメタルを聴いているなんていう人は、間違いなく、変人の扱いを受けることは避けられないのは、皆様ご承知だと思います。何度も言いますが、フィンランドですらそうなのですから、いかにメタルが業の深い音楽かわかりますよね。

バンドメンバーは村に育った幼馴染で構成されていますが、作中で、「俺たちは異端児だった」とメンバーの一人が胸の内を語っています。それでも彼らは村の各所で、真面目に働きながら、バンドでステージに立つことを夢見てます。

変わり者と言われる人たちは、実際はごく普通の一般人と何も変わらないのです。厳密に言うと人間なんて全員、他と変わっている何かを持っているわけですが、現実世界では、とにかく、他と違うものは排除される傾向があります。他人と違っているだけで、少数派なだけで、罵られる心苦しい世界なわけですから、他人と違う趣味、主義、思想などを話せば、ろくでもない事態になることは、本当に多いです。

しかし、この作品は、人と違ってもいいじゃないか!いいもんはいいんだ!他人との違いを高らかに叫べ!そして、誇れ!って訴えかけてくるようで、とても胸が熱くなります。これはどんなラブ・ソングよりも、ラブが溢れていて、超ハートフルで、優しい世界なのです。主人公達がやっている音楽ジャンルは、「終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル」ですが、こんなに優しい世界はないと思いますよ(笑)。

この作品を見た貴方は、きっと心に火がついて、墓場の死体を掘り起こし、デス・バン(死の車)に乗り込んで、このくそったれな世界で、戦争を起こすことでしょう。「This is War」、これは戦争だ。戦争を起こさなきゃやってられないぜ。まあそういう映画です。配信サービスだと、U-NEXTが唯一見放題みたいなので、是非、この映画の熱いメタル・ハートに触れてやってください。

さあ、お前の中にいるライオンに立ち向かえ!