ゲームと音楽のネタ帳

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『ENDER LILIES:Quietus of the Knights』 評価&感想 「終始暗い!でも、駆け抜けた先の光に救われた」

 Xbox版『ENDER LILIES:Quietus of the Knights』
の実績をコンプしたので、
感想を書きたいと思います。
 結論から申しますと、
探索系2DアクションRPG
いわゆるメトロヴァニア系が
好きなら迷わず買って良し
の出来だと思います。
 物語の舞台は、
世界がほぼ滅亡していて、
まともに生きている人間が
一人もいない世界。
 とある遺跡で目覚めた少女が、
黒衣の騎士と共に、
穢れてしまった
世界の真実を探すお話。
 ゲームシステムは、
メトロヴァニアそのものなので、
正直、新鮮味は全くないのです。
 しかし、ビジュアル面において、
開発者のセンスが素晴らしい。
 陰鬱ながらも美しい背景のグラフィック、
少女の息遣いが聞こえてきそうな
こだわりぬいて作り込まれた仕草は
本当に素晴らしいの一言。
 操作するキャラは少女ですが、
味方を召喚して攻撃するというのも、
手間がかかっていて見ごたえあり。
 少女が序盤では、
ヘッドスライディングで、
回避行動するというのも、
いちいち可愛くて和みます。
 まあプレイヤー側は
シビアな操作をしているので、
いっぱいいっぱいなのですが(笑)。
 音楽もピアノ主体で、
じわじわくるスルメ型ですが、
素晴らしい出来。
 本作は真エンディングを迎えるまで、
全く救いがないので、
暗いムードの曲ばかりですが、
これがとにかく
涙腺を緩めてたまらない。
 サントラが各種サブスクで
配信されてますので、
是非チェックしてみてください。
おすすめです。
 アクションゲームとしては、
ボスはもちろん強いですが、
雑魚敵もいやらしい。
 さらにシビアなジャンプアクションや、
いやらしいギミックも満載ですので、
プレイしていて
爽快感を感じることは少なく、
プレイヤーには、
「耐えて、耐えて、
最後に切り抜ける!」といった
忍耐の精神が要求されます。
 その為、あまりにも忍耐が無い人には、
厳しい部分はあるゲームです。
 ただ、メトロヴァニア系の中では
間違いなく難易度は低めですので、
入門用に最適です
(定価も安いですし)。
 ストーリーが単純明快ではなく、
収集物を集めて、
プレイヤー側に考察を求めているのは、
個人的にはまどろっこしいです。
ゲームをやっただけでは、
はっきりしない部分が多いので、
不明瞭な部分がない話の方がいい
という人には不向きかもしれません。
 さらに前述した通り、
精神的負荷のかかるアクションが
多いのも、結構きつい
(壁を飛び移っていくなど)。
 さらにネットの攻略記事を見ないと
わからないギミックもいやらしいです
(超わかりづらい隠し部屋など)。
 その辺りは、
少し気になるところではありますが、
私のゲーム人生の中で、
出会えて良かった
素晴らしい作品でした。
 本作の実績に関してですが、
周回プレイも必要なく、
取返しのつかない要素もほぼないので、
ゲームの核さえ味わえば自然と
実績コンプできるという作りも最高。
 だるい周回プレイさせるような実績を
付ける人たちは見習うべき姿勢です。
 いやー、本当に面白いゲームでした。