アニメ感想まとめ 2021/12/28
- 「吸血鬼すぐ死ぬ」
スペランカーの主人公みたいに
貧弱ですぐ死ぬ吸血鬼と、
その彼と何故か組むことになってしまう
ヴァンパイアハンターの
二人を主役としたギャグ作品。
絵柄を含めて、
独特のセンスを醸し出しているが、
それはチャンピオンの漫画が原作ということで納得。
もうそれ吸血鬼じゃなくていいんじゃない?(笑)
っていう感じの、
変態をガンガン出して笑いを取る手法ですが、
ほとんど滑っていないのは
ギャグ作品として素晴らしい。
皆様もご承知の通りですが、
下ネタで滑るってこの世の地獄なのですが、
それを回避しているだけでも、
原作者の底力と才能の豊かさを感じますね。
ギャグ漫画は絶対数を考えれば、
昔から希少な存在ですが、
その中で、
自分と相性の良いものに出会えることは少ないです。
本作はその少ない内の一つとして私の心に刻まれました。
お約束である女の子との甘いロマンスとかなくて、
時流に逆らっているのも最高。
- 「進化の実〜知らないうちに勝ち組人生〜」
だめだめな主人公が異世界で、
進化の実を食ってチート化するお話。
もちろん、
美少女を侍らすハーレム展開も待ってます。
はっきり言ってお話としては薄っぺらい。
敵側の魔族にも深い事情があるって部分だけが、
物語に多少の深みをもたせてはいますが・・・。
まあこの手の作品に
そんなことを言うのは野暮でしょう。
頭からっぽにして楽しむ
おバカなハーレムものとしては、
ありだと思います。
- 「見える子ちゃん」
この世ならざる者が見える
黒髪ロング美少女が色々な出会いをする話。
序盤はコメディ寄りですが、終盤になると、
力を生かして立ち回り、除霊ものに近い感じに変化します。
ぬーべーみたいに直接退治はしないが、
色々な出会いを経て、
主人公がちょっぴり成長する様は、
まるで自分の子供を見守っているような感覚を得ます。
話ももちろん面白いですが、
主人公のみこちゃんが本当に可愛いですね。
愛想があまり無いスレンダー系黒髪ロング美少女というのは、
まあゲームやアニメやらで超王道、
というかテンプレな感じですが、
いいものはいいです。
友達二人との絡みも
いわゆる尊いというやつで微笑ましいです。
そのうち原作もチェックしてみたいですね。
勇者パーティにいた主人公は、
仲間から嫉妬され、追放。
その後、辺境でスローライフしていく内に
陰謀に巻き込まれていくお話。
序盤は超スローライフしますが、
終盤にかけて妹との再会などの
シリアスな場面の緩急が上手いですね。
特筆すべきは
金髪巨乳ヒロインであるリットと主人公の超絶ラブラブっぷり。
視聴者の脳を溶かすのではないかというほどの
スウィーティなラブシーンが
連発されるので、非常に赤面ものです。
もうリットには
本当に幸せになってほしいと願うばかりですが、
再会した妹もハードな宿命を背負った
悲劇のヒロインで、
こちらも幸せになってほしいし、
もう目が離せない。
- 「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」
最近のラノベらしい超ストレートというか、
タイトルそのまんまのお話です。
感情を殺して組織の道具として生きてきた暗殺者が、
異世界に転生して道具ではない生き方を模索していく。
異世界に転生する条件として、
世界に破滅をもたらす
勇者の抹殺を女神から依頼されるという、
いわゆるアンチヒーロー/ダークヒーローもの。
メインヒロイン以外は、
全て勇者を抹殺する為の道具として、
味方に引き込んでいくというクールでスカした主人公に、
好みがわかれそう。
ただ、なんとなく女の子がハーレムに加わっていくというのは、
違和感に感じる人は多いと思いますので、
その辺りの説得力のかさましにはいいかと。
OPから徹頭徹尾、
ハードボイルドと中二病を表現する為に、
全力を尽くしているのは非常に好感触。
個人的には気に入りました。
あと、たまにしか出ませんが、
田村ゆかりさんの演技が最高。
- 「無職転生」
無職のヒキニートだった主人公が非業の死をとげ、
異世界へ転生。
魔法の才をもって
異世界で人生をやりなおすというお話。
これだけ聞くと
実に作者の都合のよいハーレム無双モノなのでは?
と思ってしまいますが、
結構、ドロドロした展開が多いので驚きました。
女好きでクズな父親を筆頭に、
やることしか考えていない淫乱エルフ、
呼吸するようにメイドに手を出す貴族とか、
とにかく生々しいシーンを連発。
もちろん、がっつり絵にはしていませんが、
濡れ場も超多いです。
さらに、
主人公も師匠である女魔法使いのパンツをご神体として、
箱にしまうほどの変態です。
この人、
ヒロインの入浴シーンも毎回のようにのぞくので、
まるで昭和のラブコメ漫画の主人公みたいでした。
基本的には、
清廉潔白な人物が好まれる主人公の性格設定とは真逆で、
まあそこは作者の狙い通りなんでしょうね。
主人公がヒキニートになった原因も、
実は正義感が強かったからで、変態ではあるものの、
悪人ではないところは良い感じに描けています。
最初の内はわりとまったりしていますが、
主人公が他の大陸に転移してからが本番で、
ここからは冒険してる感が強くなって面白くなります。
ファンタジーRPGが好きなら気に入る作品ではないかと。
是非、3期を希望したい。
- 「月とライカと吸血姫」
宇宙飛行士になって月を目指す
少年少女のお話というわけで、
まことにラノベっぽくない題材ですが、
ラノベなんですね。
主人公の祖国のモチーフも
ロシアというのもラノベとしては珍しい。
林原めぐみさん演じるイリナがツンデレで可愛らしく、
主人公も爽やかかつ、
熱血漢で好感がもてる人物。
クライマックスは
映画的手法を取り入れている感じで、
ラノベアニメを見ているはずなのに、
SF悲恋ムービーを見ているような感覚に
とらわれるのは新鮮でした。
私は願う。
ロケットが
人殺しの道具ではない未来がくればいいのに、と。
それが叶わない願いだとしても・・・だ。